竣工100周年を迎える旧日本郵船(株)小樽支店(色内3)の記念事業(4/25~11/5)の、最後の特別展「小樽の港文化展」(8/29~11/5)が、8月29日(火)から始まった。
同館では100周年記念事業として、これまで、第1回特別展「明治の小樽」(4/25~5/28)、第2回特別展「小樽の歴史的建造物」(6/20~8/20)を開催していた。
今回は、小樽の港ゆえに育まれた港文化に焦点をあて、「小樽港民という気質」、「廣井勇が残したもの」、「港の見える望楼」、「港の交流拠点」などの視点から小樽独自の港文化をひもとくもの。
商港・漁港として営んできた歴史の中で文化の香りを整理し、約1世紀にも及び小樽港を守り続けている北防波堤、小樽の繁栄を極め大量の荷物や労働者が行き交っていたかつての小樽運河などを紹介するパネル約30点が並べられている。
大阪から小樽観光に来ていた男性(60)は、「まずこの日本郵船(株)小樽支店の建物に圧倒されています。小樽にも明治・大正・昭和と栄えていた時があり、そういったものを伝えるものが今でも残っていることが素晴らしい」と関心を示していた。
特別展は、8月29日(火)から11月5日(日)まで。入館料:一般300円、高校生150円、市内在住の70歳以上150円、中学生以下無料。休館日は月・祝日の翌日(土・日は除く)。問合せ:0134-22-3316
10月1日(日)10:30には、「100周年記念セレモニー」が行われる。同所の100年の歩みを振り返るもので、1906(明治39)年の落成式を挙行した記念の日に執り行われる。当日は、市民や来館者などより多くの人に見てもらいたいと、入館料は無料となっている。