「おどり」を楽しみながら日本のこころを身につけませんか。平成18年度文化庁事業の「伝統文化こども教室」が、7月15日(土)9:30~12:00、小樽市生涯学習プラザ(稲穂1)で開かれた。
この教室は、日本舞踊藤間流扇玉会(藤間扇玉会長)が日本舞踊を稽古するとともに、礼儀作法、着物の着方と日本の心を身につけてもらいたいと、7月15日(土)から11月まで、稲穂・幸・朝里・望洋の4ブロックで行う。
今年で40回を迎える「おたる潮まつり」の潮ねりこみに参加する同教室では、祭りを盛り上げようと、「潮音頭」と「潮踊り唄」の振付の形や意味を覚えて、楽しく踊れるように稽古が行われる。
潮まつりの踊りは、小樽にある日本舞踊の各流派が、流派を超えて振付された。振付したひとりの藤間会長は、「海に守られた歴史とロマンの町小樽にふさわしく、シンプルで優雅な踊りとなっている。踊っていて心が優しくなる。潮まつりの振付ひとつひとつに小樽への思い、これからの小樽の願い、山・海・波を表現するものがある。最年少で振付に参加し、40年踊り続けているこの踊りを50年・60年・100年と続けてもらいたい」 と、40年の思いを小さな子供たちに伝えていく。
小樽市生涯学習プラザ教室の第1回目には、市内小学生3名が参加した。赤や緑の浴衣姿で、座っての挨拶・おじぎの仕方を習い、「潮音頭」と「潮踊り唄」の振り付けの稽古が行われた。踊りの稽古では、慣れない浴衣に四苦八苦しながらも、手や足を可愛く優雅に動かし、5人の先生からも「上手」、「手の動きが良いわね」と褒められていた。
入船小の白井瑠奈ちゃん(9)は、「浴衣を着て足を上げることが難しい。手の振りは大丈夫。潮まつりまでにはちゃんと踊れるようになります」
稲穂小の武藤彩菜ちゃん(9)は、「ちょっと難しいけど楽しいです。帯広から引越してきて初めての経験なので、良い思い出になりそう」、妹のすみれちゃん(7)は、「手の親指を折るところが難しかった。潮まつりまで一生懸命練習します」と練習に励んでいた。
教室は無料で、第2回・第3回と途中からの参加者も募集している。11月の第5回目には、各ブロックの参加者全員で、「潮音頭」、「潮踊り唄」や「さくらさくら」のお披露目も予定している。問合せ:0134-23-5233