小樽公園(花園5)にある「こどもの国」が11月に一時閉園するため、7月11日(火)10:00から「動物のお別れセレモニー」が行われた。
日本赤十字社小樽保育所の園児・約60名がセレモニーに参加。ヤギやウサギなどの動物たちに餌をやったり、これまで楽しませてくれた動物たちとの別れを惜しんだ。
「こどもの国」の子供動物園は、1952(昭和27)年に小樽公園の施設の一部として設置された。鳥類を囲って飼育しているうちに、篤志家や一般市民からの動物の寄贈などで種類も豊富となり、一時は約200種類もの動物を飼育していた。現在は、推定年齢30歳のフラミンゴ1羽をはじめ、ヤギ4匹、ウサギ10羽、クジャク1羽、トビ1羽など11種類77匹の動物が飼育されている。
2007(平成19)年度から約7年間で行う予定の小樽市の「小樽公園整備基本計画」のため、「こどもの国」も一時閉園することになった。飼育されていた動物たちは、今週中には兵庫県の「エデン牧場」(岩澤紀夫代表)に引き取られることになった。
園児たちを前に山田勝麿小樽市長は、「最後にヤギさんやフラミンゴさんたちと遊んで、餌をいっぱいあげて、また会おうねと声をかけてあげて下さい。今度は別の形で楽しんでもらえるようなこどもの国となるので、それまで待ってて下さい」と挨拶した。園児たちは「ヤギさん、トリさん、ウサギさん一緒に遊んでくれて楽しかったです。いつまでも元気でね。さようなら」と、声を揃えてお別れした。
園児たちはヤギに花輪を贈り、ガチョウやウサギ、ウコッケイなどの動物たちに餌をやったり、最後のふれあいを楽しんでいた。土門雄斗くん(5)・宮崎海奈ちゃん(5)・神田空也くん(4)は、「餌あげるの楽しかった。 いっぱい食べてくれてうれしい。動物さんがいなくなるのは寂しい」と笑顔でお別れの挨拶をしていた。
同園の動物たちを15年間飼育していた星川明義さん(55)は、「だんだん動物たちも少なくなって寂しくなってきた。閉園はやっぱり寂しいですよね。これから暑くなるので、動物たちが引き取られるまで、健康に充分気をつけて、いつも通り餌をやって飼育します」と、動物たちを慈しみながら話していた。
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