モミモミしながら歯の治療！全国初のマッサージチェア導入！

　全国で初めて歯科診療台にマッサージチェアを導入、体をモミモミしながら歯の治療をする街の歯医者さんが登場し、話題を呼んでいる。
　歯科診療台の硬い診療イスをフカフカのマッサージチェアに変えて治療を始めたのは、錦町にある｢西歯科｣(錦町19･西隆一院長)。同歯科では、｢治療の順番を待つ患者さんの不安と緊張を取り除き、気持ちも身体もほぐしてあげたい｣(西院長)と、今年の4月から診療台4台のうち1台にマッサージチェアを導入した。
　設置したマッサージチェアは、自動コースやお好み、ポイントなどの様々なマッサージコースがあり、疲労回復し、血行を良くし、筋肉の疲れをとるなどの効能･効果がある。
　西歯科では、今秋に新診療所を開業し移転する予定で、西院長が｢何か新しいことを｣と考えていた時に、温泉に行ってヒントを得た。このため、実験的に治療の邪魔にならないようなシンプルなマッサージチェアを導入することにした。
　患者さんからは、マッサージチェアの”フットマッサージ”が人気で、｢足のみのマッサージなら頭が動くこともないので治療には支障がない。普段、治療の際に患者さんは顔だけに力を入れてしまうので、非常に良いリラクゼーション機能を果たしている｣という。アンケート調査も行ったところ、｢大変気持ち良かった｣、｢気持ち良く眠ってしまいました｣などの好意的な感想が多かった。
　同歯科の並びに今秋開業予定の新診療所は、現在の診療所の2倍ほど大きくバリアフリーの設計にし、カウンセリングルームも設けることにしている。さらに西院長は、北海道初の健康な人のさらなる健康を指導するプラスの医療、究極の予防医学アンチエイジング(抗加齢)医学会を発足させる予定で、｢西歯科でどうやってアンチエイジングを取り入れていくか今は検討中だが、歯科治療自体が予防医学。丈夫できれいな歯で、美味しく物を食べることが出来て、それがあって笑って過ごすことが出来る｣と話している。
　マッサージチェアでのユニークな歯の治療が、患者の負担を和らげるだけでなく、従来の診療台よりも豪華なのに設置費用は低コストなのも一石二鳥となっている。これからの歯の治療は、体や足をマッサージしながらの治療になるか、歯科医でマッサージチェアの導入が普及するかにも注目される。