7月28日(金)から3日間の日程で開かれる“おたる潮まつり”まであと3日となり、市内では、太鼓の音や踊りの輪が広がり、最後の猛練習に汗を流していた。
潮まつりの太鼓を担当する小樽潮太鼓保存会(清水寛之会長)では、25日(火)16:00から運河プラザ前で、子供たちを中心とする若潮太鼓全員による練習を行った。
白の短パンに赤いはんてん、はちまきをキリリと巻いた幼稚園児から小学校6年生までの88名が参加し、潮太鼓の練習に懸命に取り組んでいた。
「青少年育成のために始めて30年、今では教え子の子供が参加してくれるようになった。小さいうちから団体生活することに慣れ、小さい子が先輩の姿を見て、後輩が出来たら同じことを教えるようになる。子供たちの成長が一番の楽しみ。今回は潮まつり開催40年ということだが、今まで通り一生懸命頑張りたい」(仙福昭雄隊長)。
野崎達貴くん(11)・佐藤樹愛ちゃん(9)・黒沢翼くん(12)は「ステージでみんなで太鼓を叩く事が楽しい」「みんなで練習するのがすごくおもしろい」「今年で最後だから一生懸命練習します」と、懸命にバチを振っていた。
運河プラザ前に勢揃いした若潮太鼓の響きに、道行く観光客も足を止め、熱心に見つめていた。
若潮太鼓は、7月13日(木)から新人練習を始めており、7月24日(月)から全員による総練習に移り、運河プラザ前では26日(水)にも行われる。練習の成果は、28日(金)の潮ふりこみ・29日(土)の潮ねりこみ・30日(日)の太鼓ステージショーで披露される。
一方、市内の都通り商店街のアーケードでは、19:00から潮音頭公開踊り練習会が開かれた。浴衣姿や普段着で約50名が参加。日本舞踊藤間流扇玉会(藤間扇玉会長)の師範たちの指導により、どんどこざぶ~んの潮音頭に合わせて、踊りの練習に精を出した。
浴衣姿の子供たちも先生の動きに合わせ、懸命に踊っていた。若松拓斗くん(9)と沙羅ちゃん(6)は「キラキラキッツとして潮ねりこみに参加する。本番まで頑張って踊ります」と、曲に合わせて手足を動かしていた。
潮まつり本番3日前となり、ねりこみに参加する市内の各団体も練習を重ねており、本番での成果が期待される。