6月15日(木)、3日間の水天宮例大祭に合わせ、花園の有料駐車場が1日だけの映画館になった。「銀幕の感動をもう一度」と、約30人の小樽人が集まって、野外上映会「映画の都・小樽・復活祭 キネマの花園」で、かつての映画館の街小樽を懐かしんだ。
延べ約591万人、市民1人が年間30.5回映画を鑑賞したという、北海道随一の映画館の街だった小樽を再現しようと、花園銀座3丁目会(同実行委員会)がこのイベントを開いた。
今は駐車場になっている場所に、石造りの倉庫の壁にスクリーンを設置し、小樽でロケが行われた「はるかノスタルジィ」を上映した。会場には、テーブルや椅子が並び、約30人の人たちがビールやつまみを食べながら、昭和初期の小樽を懐かしんだ。
実行委員会の原田正樹さんは「映画を観るよりも、ビールを飲んで話をしながらっていうのが良い。そういうのを今日は楽しんでもらいたい」と、会場を見渡していた。
市内在住の女性は「50年前くらいの小樽を思い出すわ。昔は祭りの時に野外上映が良く行われていたのよ。映画も小樽の名所がたくさん出て良いし、なんたって飲んで食べて話してが楽しい」と、顔を赤らめビールと映画を楽しんでいた。