6月27日(火)15:55頃、小樽市内の繁華街の寿司屋通りに面している「三浦印刷所」(稲穂1-9-1)の木造モルタル3階建から出火し、約198平米を全焼した。焼け跡からは男性3人の遺体が発見される惨事となった。
火災現場は、寿司屋通り(花穂中央線)の小樽グランドホテルに並び、三ツ山病院に隣接する場所。雨の中の火災で周囲には火炎と黒煙が広がった。
消防車が現場に到着した際には、ゴウゴウと炎が燃え上がっており、付近住民は「道路を挟んで家が建っているのに熱さが伝わってきました」という。隣接する病院の入院患者らも一時避難するなど、現場は対応に追われた。
出火当時、同印刷所の建物では解体作業中で、作業員10人が機械搬出などの作業を行い、1階では電動器具でドラム缶の切断作業をしており、火花が可燃物に引火したのではないかとみられている。
死亡した3人はこの解体作業に従事しており、火の回りが早く逃げ遅れたものとみられ、3階から2人・2階から1人が発見された。
市消防本部では、18:03に鎮火したと発表し、28日(水)に小樽警察署と現場検証、出火原因などの調査を行うことにしている。