小樽市役所(山田勝麿市長)は、6月15日(木)、1980名の職員に対し、14億5,000万円の夏のボーナス(期末・勤勉手当)を支給した。借金1,300億を抱え、2年連続の赤字予算で、2006年度も超緊縮型予算編成となっている中、市長185万円、議員105万円が支給された。
市長25%、助役16%、一般職7%、議員5%の自主削減を行っている中での支給となった。それでも、市長1,857,870円、助役1,676,505円、一般職1,978名の平均支給額は、732,128円となっており、開会中の市議会議員に対しても、議長1,278,396円、副議長1,153,908円、議員1,055,754円が支給された。
総支給額は14億5,000万円に上った。これは、小樽市議会第1回臨時会(5月26日)で、2005(平成16)年度・2006(平成17)年度の2年連続の累積赤字額14億5,000万円を、2006(平成18)年度予算から繰上充用した額と軌を一にしている。しかも、2006年度予算では、財源不足額は15億円になっており、この金額とも符号する巨額に上る。
ますます悪化する市財政で、財政健全化が遠のく中での夏季ボーナスの支給は、民間では考えられないことだけに、お役所上位の小樽市の構造が浮かび上がる。財政難での負担を市民に付け回しする中での巨額ボーナスの支給だけに、市民からは強い批判の声が上がることになりそうだ。