今冬の大雪の影響で、オタモイ海岸の断崖絶壁を縫う遊歩道の一部が、4月7日に土砂崩落が判明し、通行止めとなっていたが、調査の結果、今年のオープンは絶望的となった。
小樽の隠れた眺望地点で海岸と夕日の美しさで市民に知られるオタモイ海岸は、かつては小樽を代表する大遊園地があったことでも知られている。断崖絶壁の海岸を縫う遊歩道は、オタモイ地蔵尊まで続き、眼下に絶景が広がっている。
夏には海水浴客などでも賑わうが、今年はこれも叶わぬ残念な結果となった。これは、市の調査で崩落した箇所が地盤が緩く、地質を調べてからの工事となるため。市観光振興室では 「業者からは難工事となると言われており、いまだに工事の目処が立たず、今年のオープンは難しい」 としている。
オタモイ地蔵尊を管理する村上洋一さんからは、「6月にオタモイ地蔵尊の例大祭を行いたいので、どうにか出来ないか」という問合せがあり、市観光振興室では「場所を変えてもらえないか」と交渉中だ。
遊歩道入口にある駐車場脇の市道オタモイ通線も通行止めとなっていたが、4週間を経過し、5月15日(月)から19日(金)までの1週間で、崩落した土砂の除去・補修工事が終了し、5月25日(木)10:00から開通することになった。
この開通により、唐門先の通行止めも解除され、駐車場までは下りられるようになる。今年は、遊歩道の散策は出来ないが、駐車場での夕日見物と遊歩道の崩落現場を同時に見ることも出来る。