蘇った大正のオルガンの音色!「リードオルガン演奏会」!  


organ.jpg 博物館友の会公開事業として、5月14日(日)15:00から、小樽グランドホテル(稲穗1)3階楓の間で、大正の小樽の音色を蘇らす「リードオルガン演奏会」を開催した。
 今回使用されたリードオルガンは、昨年、色内の旧家から小樽市博物館に寄贈され、半年間の修復作業が行われていた。「大正天皇御即位記念」の文字が入った西川楽器製のオルガンを演奏するのは、小樽市在住のオルガニスト中村祐子さん。
  リードオルガンは、ふいごなどで送り込まれた空気を、リードと呼ばれる金属の薄い板を振動させて音を出す。かつての小学校の教室や家庭に普及していた。
 半年間の修復で、かつての音色を取り戻すことができた大正時代のオルガン。その音色を再現する演奏会では、セザール・フランクやジャン・ラングレーの曲や赤い鳥小鳥、月の砂漠、夕焼小焼など懐かしい日本の童謡などが情感豊かに蘇った。
  約50人の参加者たちは、ゆったりとした穏やかなオルガンの音色に耳を傾け、懐かしい曲の演奏では、自らも口ずさんだりして郷愁に浸っていた。