洋食シェフ・漆谷壽昭(うるしやとしあき)さんが、科学技術を使い、これまでにないオリジナルデザートを販売するラウンジ「Labo Style」を、6月中旬にオープンさせる。
漆谷さんは、小樽市内で、大正ロマン時代のアイスクリームで知られる小樽美園アイスクリームの4代目。小樽北照高校を卒業して上京し就職したものの 「父の姿を見てきたから、やっぱり料理の道へ」と、料理の専門学校へ一年間通った。調理師免許を所得し、東京のフレンチレストランで5年修行。のち、フランスへ旅立ち、さらに国内で経験を積み現在に至っている。
2005年から友人の医療関係者と菓子作りの研究を重ね 「医療道具と調理具が似ていることにびっくり。さらには、科学と料理がこんなに近いことに驚きました」と 「液体窒素を使った粉末のアイスクリームや、元素記号を組み替えて作る暖かいムースなど、科学技術でなんでもできてしまう」と、今までにはない科学と洋菓子のコラボで、デザートまでも作り出している。
「Labo Style」の建物は、現在、桜陽高校の正面の傾斜約20度の坂に建設中。階段状に設計された3段の建物となる。1番上に同店が入り、ほかはアパートになる。
同店では、昼ではランチメニューを用意し、夜はラウンジとして、港の夜景を楽しながらオリジナルデザートやケーキを、お酒と一緒に食べてもらえたらとしている。
建設工事は6月初旬に終わり、中旬にはグランドオープンする。オープン前には、プレオープンとしてケーキのお持ち帰り販売を予定している。