小樽市内27小学校には、2003(平成15)年度と2004(平成16)年度の2年間で、計341台のパソコンが設置された。現在、国語や理科、総合的な学習で、資料作成や見学旅行前の事前調査などに使用されている。
これは、山田勝麿小樽市長が、2003(平成15)年4月に駅前第1ビル4Fで行った、“山田市政の公約”発表で、本社記者の質問を受け 「小学校のパソコン設置は、平成15年度で半数、平成16年度で半数と、2年間で設置する」と言及したことで設置された。
パソコン本体価格やネットワーク接続費などを含め、2003年度に約3,600万円、2004年度に約3,500万円の計7,100万円の費用をかけた。
各小学校のパソコンルームには、児童約3人に1台の割合でパソコンが設置された。インターネット接続は地域によって、光ファイバーやADSLなどの差がある。
主に国語や社会、理科、総合的な学習でパソコンが使用されており、インターネットで見学旅行先の観光スポットなどを調べたりしている。市教委では 「教育で教えるよりは、自分たちが興味を持って使う ことが望ましい」としているが 「悩みはパソコンの寿命が5,6年なので、財政的に問題があるのでは」と頭は悩ます。
稲穂小では、週に3時間のパソコンの授業が行われており、小学校向け学習支援ソフト&グループウェア「ジャストスマイル2」で、文章や資料、グラフ作成などの学習を行っている。
5月11日(木)、同校の4年2組30名の総合的な学習「ミノリタイム」で、約4名を1班として、初めてワープロ機能を使った資料作成が行われた。元気班の木下幸太くん・青山一聖くん・武藤彩菜ちゃん・坂上紫乃ちゃんは 「ワープロソフトを使うのがはじめてだから楽しい。パソコンで絵を描いたり、年賀状を作ったり、写真を選んだりするのがおもしろい」とみんなで協力して班名簿を作っていた。
同校では「パソコンの台数が少ない中で楽しんでいるのは確か。子供たちはゲームすることが得意なので、ソフトの使い方を教えると工夫して使い、あっという間にできるようになる。パソコンで文章を入力するだけでなく、自分で書くことも教えてあげないといけない。パソコンの良いとこも悪いとこも知る必要がある」と話している。