小樽市議会(中畑恒雄議長)の第1回臨時会が、5月26日(金)13:00から開会した。
本臨時会は2004(平成16)年度・2005(平成17)年度の2年連続の赤字予算となっている累積赤字額14億5,000万円を、2006(平成18)年度予算から繰上充用し、平成17年度決算の収支のつじつま合わせをするため、平成18年度小樽市一般会計予算などを審議する26日(金)1日だけの本会議となっている。
山田勝麿市長は提案説明で、「平成16年度決算の赤字額11億8,000万円を引き継ぐ、大変厳しいスタートだった平成17年度の財政運営も市税収入の減少、臨時財政対策債の減額などにより、他会計や基金からの借入れで補てん措置したものの、約3億9,000万円の財源不足を生じ、2年連続の赤字予算として編成せざるを得ませんでした」として、「平成17年度一般会計の決算見込額は約14億5,000万円の不足を生じる見込みでありますので、平成18年度の諸収入を財源として繰上充用いたしたく提案したしました」と、空財源頼りで収支つじつま合わせのための予算案の可決承認を求めた。
質疑に立った新谷とし議員(共産)は、「旧マイカルの固定資産税滞納額が20億円に達しているのではないか。国の三位一体改革で地方交付税が削減されていることをもっと強く主張すべきではないか。水道などの企業会計から一般会計に借入れて借金の穴埋めをしているのに、水道代を上げることはないか」などについて質した。
これに対する市長答弁に対し、新谷議員は納得出来る答弁がなされなかったとして、再質問などで食い下がったが、結局、上程された平成18年度小樽市一般会計予算や老人保健事業特別会計補正予算・病院事業会計補正予算などの補正予算案件3件と小樽市国民健康保険条例の一部を改正する条例案や専決報告4件などを、一部に共産党の反対があったものの、いずれも可決承認された。
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