小樽市指定の歴史的建造物として由緒ある料亭「海陽亭」は、4月29日(土)から今年(2006年)の営業を始める。かに甲羅揚げ御膳や三色弁当などの昼コースや、旬な食材を取り揃える会席料理コースが、落ち着いた座敷で味わうことが出来る。
「海陽亭」は100有余年の歴史を誇る。1904(明治39)年に、日露国境画定会議後の大祝宴会が開かれたことは歴史的にも有名。石原慎太郎・裕次郎兄弟がこよなく愛したことでも知られている。
同所は、明日オープンするとあって、従業員らが清掃や支度に追われているが、一昨年の台風や今冬の豪雪などで被害が出て、修理費などが高くつくと肩を落としている。
今年の営業は、例年と同じ営業になるが、鹿と熊の肉とたけのこを使用した大和煮の缶詰を初めて土産販売する。大雪山の野生のえぞ鹿とたけのこ、熊とたけのこの2種類で「くせはまったくありません。美味です」と自負する。
海陽亭の佐々木ツヤ・シニアマネージャーは、「旭山動物園に観光客などが流れてしまい、観光プランを変更されて、本当に大変だ。口コミでなんとか広がってきてはいるものの、もっと宣伝する必要があるだろう」と、今年の営業に期待する。
昼は11:00~14:00、夕食・宴会は17:00~22:00。入場料は1,000円(菓子とお茶付き)で、食事される方は500円に割引される。