国定公園に指定されているオタモイ海岸の遊歩道の一部が崩落していることが、4月7日(金)に判明した。このため、市は4月8日(土)からオープンを予定していたが、当分の間通行止めとなり、5月まで遊歩道のオープンが延期されることになった。
崩落したのは、オタモイ海岸の駐車場からオタモイ地蔵尊へ向かう、断崖絶壁に沿ってつけられた遊歩道の一部。現場は駐車場から一望でき、幅約15mにわたって土砂と雪が落ち、落石防護ネットや防護柵が寸断されており、土砂崩落の凄まじさを見せている。
オタモイ海岸は、奇岩絶壁が連なる海岸美があり、ニセコ・積丹・小樽海岸国定公園に指定されている。オタモイ地蔵に至る遊歩道は、断崖絶壁を縫い、景観が優れ夕日の綺麗な場所としても知られている。
今週に入り、オタモイ地蔵管理者から「一部が崩落している」と連絡が入った。このため、8日(土)オープンを前に、7日(金)に市が調査をした。この結果、「幅15mくらいに土砂と雪が落ち、柵や金網を崩壊し、遊歩道を歩いていけるような状態ではない。海岸に向かう遊歩道にも、今冬の豪雪による残雪が多く、一般客は下まで行けるような状態ではない」ことが判明した。
市では、「雪が解けてからではないと機械も入れないので、オープンは5月くらいになってしまうだろう」と、オタモイ海岸のオープンは1ヶ月ほど延期することにした。
観光シーズンを前に、オタモイ海岸の他にも、天狗山道路が8日(土)オープン予定を20日(木)までに延期されるなど、今冬の豪雪の影響が広がっている。