小樽市桃内2に建設中の巨大なごみ処理施設が、来年4月稼動へ向けて、急ピッチで工事を進めている。現在、桃内の小樽市廃棄物処理センターに巨大な建物が姿を現している。工事の7割程度が完成しており、来年4月の稼動を目指し、外壁や設備機器の据え付け工事が行われている。
このごみ処理施設は、小樽市を含む積丹町・古平町・仁木町・余市町・赤井川村の6市町村からなる「北しりべし廃棄物処理広域連合」(山田勝麿広域連合長)に属している。
6市町村から出るごみを処理する焼却施設と小樽市の資源物などを処理するリサイクルプラザとからなっている。敷地面積は52,826平米、総事業費は75億3,000万円。建設工事は、2004(平成16)年6月から2007(平成19)年3月までの3ヵ年で、日立造船株式会社(本社大阪・重藤毅直取締役社長)が行っている。
小樽市では、家庭の可燃ごみを天神2の「小樽市ごみ焼却場」で処理していた。しかし、増え続けるごみの量と質の変化によって、処理能力の不足や施設の老朽化などで、2001(平成13)年に焼却場の運転を停止した。現在、可燃ごみと不燃ごみのすべてを埋め立て処分している。
このため、効率的なごみの処理と資源物のリサイクル推進に向けて、新たなごみ処理施設が必要となり、建設工事を急ピッチで行っている。
ごみ焼却施設で処理するごみは、6市町村から排出される生活と事業系の一般廃棄物の可燃ごみとリサイクルプラザから排出される可燃の粗大ごみ。リサイクルプラザで処理するごみは、小樽市の不燃ごみ、粗大ごみ、資源ごみとなっている。
工事は2007(平成19)年3月31日まで行われ、来年4月1日から稼動するために、11月から試験運転を開始する。このため、あと約6ヶ月で建設工事を終えなければならず、同広域連合では急ピッチで作業を行っている。建物の工事は7割が済み、焼却用などの機械も3割が搬入済み。工事は大体順調に進んでいるという。