小樽市収入役を廃止!退職の中松収入役のインタビュー  


nakamatu1.jpg 3月31日(金)をもって小樽市を退職した中松義治収入役は、4月3日(月)から小樽市商工会議所の専務理事に転出する。退職辞令を受けた同収入役は、小樽ジャーナルのインタビューに答え、これまでの市政とこれからの商工活性化について語った。
 中松収入役は、北海道拓殖銀行株式会社、北洋銀行株式会社などに勤め、1999(平成11)年6月から小樽市収入役に就し、約7年間小樽市政に携わっていた。
 当時の小樽市と現在を比べると、「小樽市だけでなく、地方自治体では財政問題が大きな課題となった。小樽だけがそうなったのではなく、他の自治体よりも早く厳しい状態を迎えたのが小樽市ではないだろうか」
 「少子高齢化の波というのが、10万都市で比較すると、飛びぬけて早いんですよね。小樽が先端を走っていると感じます。そのことを考え、もっともっときちんとした形で対応していかないと、財政の問題はなかなか早くには解決・回復は難しいだろうと思います」
 小樽市が財政再建推進プランを進めていく中での退職となるが、「現在、国会で収入役のポストを廃止しましょうという話が進んでいる。来年にはなくなる予定なので、1年早いが前倒しでそのポストを空席にするということになった。収入役が廃止されても、役所の仕事は十分乗り切っていけると思います」
 「商工会議所の仕事は多少知っているので、小樽の景気が厳しい状況にありますので、微力だが、力になれればとお受けしました。商工会議所の会員企業も経営的にご苦労されていると思います。少しでも元気に商売を出来るように知恵を出し合って検討していきたい」と、専務理事としての抱負を語った。
 「小樽らしい商品・商売であるとか、観光を中心としたものを観光客も望んでいる。ベストではなくて、オンリーワン的な商売、小樽にしかない、小樽でなければ出来ないものに対して、知恵を出していかなければいけないと思っている」
 「観光の街としてもっともっと拡大していくことで、積極的に進めていくことが大事。それと、もうひとつは、今はインターネットの時代ですからね、インターネットを通じて発信していき、どんどんアクセスしてもらうことが大事だと思います」
 「与えられたポジションで自分なりに一生懸命やるだけです。民間だから役所だからではなく、その立場でしっかり頑張っていかなければいけないと思います。行政や民間のつながりが必要とされ、きちっとタイアップしていかなければいけない。観光のことを考えて、きちっとタッグを組んで、事業をしっかりやって、観光客や市民の方々から小樽っていい街だな、すばらしい街だなと思ってもらえるように努力したい」

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