小樽市(山田勝麿市長)は、市立小樽美術館(色内1)に作品を寄贈した3名の篤志者表彰を、3月24(金)11:00、市長応接室で行った。
篤志者表彰を受けたのは、小樽にゆかりのある画家の作品を寄贈した血縁の3名。富岡町の森田晄司(64)さん、札幌市の河野潔(81)さん、加藤峰(66)さん。
森田さんは父・森田正世史氏の水彩画12点を寄贈した。「親父が描いた絵は大作が多いので、もしも災害などが起きた場合にダメにしてしまう。親父の絵は、たくさんの人に見てもらったことがないので寄贈して、小樽美術館に展示してもらえるので本当に良かったです」
河野さんは兄・河野薫氏の木版画など69点を寄贈した。「よく思い出すのはね、兄が版木を削っている時に僕によく言っていた『木を削っているのではなく、命を削っているんだ』というのを覚えてますよ。兄が誠心込めた作品を僕が持っているのだから、大事にしなきゃいけないと思ったんですが、僕ももう年なので、みんなに見てもらえるように市立美術館に寄贈したんです」
加藤さんは母・加藤清江氏の油彩画2点を寄贈した。「以前に美術館に母の油彩画を寄贈したのですが、自画像も寄贈したいと思い、母の元気だった頃の自画像を寄贈しました。色々な人に見てもらいたい」と、喜んでいた。
現在、市立小樽美術館では、森田氏の2作品と河野氏の6作品を新収蔵品展で飾っている。