後志児童文学の会(続橋利雄会長)の最後の、「北の虹」作文・詩受賞者表彰式が、3月5日(日)10:00、市立小樽図書館(花園5)で行われた。
1977(昭和52)年に発足した同会が、1986(昭和61)から文化活動の輪を広げ、子供たちの作文力の伸長発展を目指し作品募集を続け、今年でちょうど20年目の節目を迎えた。現在までの応募総数2,438人で、入賞者数290人、大賞受賞者数18人となっており、「入賞作品の作者は、深い感動を味わい、『これからも良い作品を書くようにがんばるぞ』と、やる気を高揚させたに違いない」(続橋会長)としていた。
しかし、20年続いた児童作品の募集は、「同会スタッフも高齢になってきたので、20年をひとつの区切りにして、児童作品の募集は終わりにします。年々児童の応募も少なくなっているこもあり」と、今回の表彰式をもって終焉する。
5日(日)の表彰式には、応募した48人の中から選ばれた受賞者8人と、父母や関係者など約30人が会場に集まった。大賞作品の作者に、賞状・トロフィーが手渡された。入賞した作者たちは、満面の笑みで受け取っていった。
授与を終えた続橋会長は、「これからももっと勉強してもらいたい。1回の受賞で力を抜くということはしないでほしい。今回で最後になってしまうが、感動したことや失敗したことなどを気軽に文章にして生活してもらいたい」と、児童たちに語った。
入賞作品の中から、見事大賞に選ばれた作品「一瞬の為に」を書いた、小樽市立若竹小学校の6年生高森はるかちゃんは、「私の作品が大賞だと聞いた時、本当にびっくりしました。はじめは冗談だと思ってしまいました」と喜んでいた。
同会では毎年、入賞作品をまとめた「北の虹 児童作文集」を発行している。今回は最後ということで、かつての大正受賞者からの特別寄稿も掲載されている。この作文集は、市立図書館に置かれ、市内各小中学校、後志各市町村の教育委員会に配られる。