小樽築港にある“ウィングベイ小樽(旧マイカル小樽)”は、3月18日(土)から、開業7周年を記念したイベント「HAPPY BIRTHDAY FESTA」を行っている。
“ウィングベイ小樽”のすべてのショップ、施設のスタッフを対象にした人気投票や、飲食店で季節限定メニューが777円で食べられる企画、1999年生まれの7歳の子供を観覧車に招待するなど、様々なイベントが並んでいる。
18日(土)13:00からは、オープニングとして、77cmの巨大ケーキを披露。今年新1年生となる児童7人が、一斉に息を吹きかけてろうそくの火を消し、4人組「ソレイユ・ブラン」のコンサートで、7周年記念イベントが始まった。
同施設がオープンしたのは1999年3月。マイカル本社(大阪)が総工費600億円をかけ、全国最大規模の「マイカルタウン」として盛大にオープンした。当初は、高級ブランド店や西部警察、吉本劇場などで物珍しさからの客が来たが、1年もすると次第に飽きられ、3年が経過する頃から客の姿もまばらになり、以後、空き店舗が目立つようになり、大型複合商業施設は大型幽霊施設と揶揄されるようになった。
そして、2001年9月にマイカルグループは、1兆7,428億円という巨額負債を抱え、民事再生法を申請して破綻。このため、運営する小樽ベイシティ開発(OBC)も同じく破綻。同施設は“ウィングベイ小樽”として、2003(平成15)年3月に再出発した。
名前が“マイカル小樽”から“ウィングベイ小樽”に変わっても、テナントとして出店していたCDショップやマジック館など数々の店舗が撤退。施設の主要部分の5番街では、ほぼ半分が空き店舗になっているという。
7周年を迎えたウィングベイ小樽では、18日(土)、有名ブランドの規格外品や在庫品を売る大型アウトレットタウン「ウォール(WALL)」が改装オープンした。新たに韓国の人気ブランドなどを誘致して、今回の改装で7億円の増収を目指すとしているが、当初の勢いを回復するのは至難の業だ。
改装オープンしたアウトレットタウンも週末にも関わらずガラガラで、この改装がどこまで収益に寄与するかは、予断を許さないところとなっている。
この大型ビルの華やかな商業施設は、市に多額の固定資産税の滞納をしており、市財政の悪化の一因ともなっており、7周年を迎えたこの商業施設が、今後、どう推移していくか注目される。