「耐震偽装」建築士の関与、小樽市内に2件判明!


 札幌市内のマンションの構造計算書が偽造され、「耐震偽装」として問題となっている、浅沼良一2級建築士が関与した物件が、小樽市内にも2件あることが判明し、3月8日(水)、市建設部はこの対応に追われた。
 この問題で、開会中の小樽市議会予算特別委員会は、8日(水)13:00から、理事者に報告を求め、市建設部により概要が報告された。
 「耐震偽装」の浅沼2級建築士が関与した小樽市内の物件は2件で、3階建と2階建の低層物件と判明した。1件は、小樽市内の特定行政庁が確認を下ろした3階建低層共同住宅。もう1件は工場兼用の飲食店の建築物。
 このうち市が確認を下ろした3階建の低層共同住宅は、保存していた構造計算書で再確認したところ、耐震性に問題はなく、安全を確認したという。もう1件の2階建の工場飲食店の建築物は、民間の日本ERI(株)が確認を下ろしたもので、市は建築基準法に基づき建築物の構造計算書における安全性について報告を求めた。構造安全性に問題があった場合は、北海道と協議し、適切に対応していくとしている。
 札幌での耐震偽装の思わぬ余波に揺れた小樽市でも、2物件が低層物件であったため、安全性や危険性からも高層物件とは比較にならないため、ひと安心の様子だ。
 市内には、すでに建設されていたり、まだ建設中の高層マンションが林立しており、日本ERI(株)が確認を下ろした高層マンションもあるなど、マンション居住者から「自分のマンションは大丈夫か」の声が一層高まりそうだ。