危機的状況にある市の財政難を受け、市議会自らが財政再建に協力する一環としての議員定数削減問題が、開会中の3月市議会本会議で論戦が行われた。
現行定数32人を2人減らし30人とする自民党提案と、4人減らし28人とする平成会・公明党の共同提案が、現状維持の32人を断固主張する共産党と向かい合って、昨年12月議会以来の第2ラウンドが始まった。
2減・4減の議員提案とあって、共産党の古沢勝則議員の代表質問に対し、自民党、平成会・公明党の代表議員が、理事者席に座り、共産党の質問とわたりあった。
しかし、32人の現状維持を断固主張する共産党と、削減を主張する会派との質疑は噛み合わず、党利党略が先行し、論議は深まらなかった。
4減か2減か0減かの論議は、先の12月市議会で行われた構図とまったく軌をひとつにするもので、自民党の2減案と共産党の0減案との主張が続く限り、市議会の会派構成からいっても、12月市議会と同じく議員定数削減問題が空中分解する可能性が高い。
議員定数削減問題は、この本会議のあと舞台を特別委員会に移し、17日(金)と20日(月)の2日間で再度論戦が行われるが、市民からは4減案を支持する声が多く、賛成陳情も提出されており、どう決着するか今後の動向が注目される。