小樽港内の灯台3基を保守・管理し、港の安全を守ってきた灯台見回り船「第一ずいこう」(4.9t)が、3月31日(金)にその20年の役目を終えた。
小樽海上保安部(港町5)は、10:30から小樽港の巡視艇の隣で解約式を行う予定だったが、悪天候のため、停泊している漁組の前で、小さなお別れ会を行った。
「第一ずいこう」は、1985(昭和60)年に就役し、約20年間、昼夜を問わず小樽港内の航路標識3基、小樽港島防波提灯台や小樽港北副防波堤灯台、小樽港高島北防波堤灯台の保守・点検業務を行ってきた。
海上保安部では、4月1日(土)から業務の総合力の向上を図るため、小樽航路標識事務所を統合し、航行援助センターを発足。4月以降の小樽港内の防波堤灯台の巡回は、灯台のLED化等の機器の高性能化のため、メンテナンス回数も減ることになるため、巡視艇によって効率的な業務を図るとしている。
31日(金)、高橋努小樽海上保安部長は、「『第一ずいこう』は、灯台の保守業務が主だったが、事故などの様々な任務でも活躍してくれた」と挨拶。小さなお別れ会で、国旗・庁旗の降下、献酒を行い、参加した11名の海上保安部員は敬礼し船に別れを告げた。
「第一ずいこう」は、民間に売却する予定だが、購入者が見つからない場合は、スクラップするという。