暖かい日となった2月25日(土)10:00から、小樽市博物館が主催する自然観察会「雪の上で動物の足跡をさがそう!」が、長橋なえぼ公園で行われた。
これは、元北海道大学・農学博士の阿部永氏を講師に迎え、かんじきを履いて、なえぼ公園内の雪の上に残された動物の足跡を見つけて、生活の様子を探る。
25日(土)は、約20名の小樽市内や市外からの参加者が集まり、慣れないかんじきを履いての観察会となった。風もなく快晴の穏やかな天候となり、「観察会を開いてから、一番良い天気かもしれない」(山本亜生学芸員)。
参加者たちは、てんや蝦夷リス、きつねなどの足跡を発見しながら、どんどん奥へ進んで行き、ねずみの死体を見つけた。「ねずみの死体が見つかることは非常に珍しい。自然死なのか、他の動物の食用なのかはハッキリしませんが、発見出来るなんて珍しいですよ」と、阿部講師は、参加者たちに発見したものを丁寧に教えていた。
参加した島田亮(10)くんは、「すごくおもしろい。学校の勉強よりも楽しい」と、阿部講師の隣にぴったりとくっついて、楽しそうに話を聞いていた。札幌の三浦美恵子(61)さんは、「今日は絶好のウォッチング日和ですね。自然界というのは、私にとって不思議なものでね、本当に魅力的なんですよ」と、動物の足跡など、発見するものすべてに興じていた。
山本学芸員は、「姿を見ることが出来ないけれど、足跡でどんな動物がなえぼ公園にいるか分かります。足跡はまだまだたくさんあるので、山歩きをして楽しんでください」と、参加者たちに呼びかけていた。