小樽駅前近くの市内稲穂2丁目にある、日本蕎麦店の経営者小川原格さんは、「観光カリスマ」として知られている。この小川原さんを講師として、国土交通省北海道運輸局の「観光カリスマ塾」が、北海道で初めて、2月16日(木)と17日(金)の2日間、市内で開講されている。
小川原さんは、小樽運河保存運動に20代から携わり、サマーフェスティバルや小樽雪あかりの路のイベントの創出などに力を尽くしてきた。小樽観光の情報発信としても、「小樽マニア大集合」や「しりべしiネット」のホームページ立ち上げやネットによる情報交換を行い、小樽の認知度をネットで高めてきた。
2月16日(木)13:00、小樽運河プラザ(色内2)に山口県や東京都、山梨県など全国から22名の観光関係者、宿泊施設の経営者、観光協会などの受講生が集まった。「イベントとITを活用した観光まちづくり」をテーマに、小川原さんの取り組んだ具体的内容、成功に至るまでの過程や成功のポイントなど、自身の体験に基づいた観光まちづくりに関する講義が行われた。
「市民が楽しめるイベントは観光客も楽しめる。観光客が楽しむだけのイベントはもう終わった。地域のHP『しりべしiネット』を見て観光プランを変えたという結果も出ている」
「ITはまちづくりのための単なるツール。インターネット技術ではない。パソコン有無でもない。案内所というハードでもない。地域への想いのある民間、仕事への想いのある行政、観光現場のスタッフの想いが、地域『人』の連携になり、『しりべしiネット』がある」と熱く語った。
受講生である福島県のいわき市の商工観光部の観光物産課観光企画係・稲葉俊明主事は、「ホームページを使って、広域に常に新しい情報を更新していくことが、観光客の立場からすごく重要なんだと思う。事例ではなく実績があるので、すごく参考にもなる。色々なところにアイディアがある」と、17日(金)の講義にも期待を寄せていた。
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