国土交通省が2月10日付で、北海道横断自動車道路の小樽~余市間24Kmの有料道路の整備区間の指定をしたことで、札樽道が余市まで延伸することになり、今春4月着工への期待が高まっている。
国土交通省は、2月7日に開かれた「国土開発幹線自動車道建設会議」(国幹会議)を受け、2月10日に「高速道路株式会社が新設又は改築を行うべき高速道路の指定について」を発表。東日本高速道路株式会社が整備を行う区間のひとつとして、小樽~余市間24Kmの有料道路を整備区間に指定し、3月を目途に協議を急ぐこととした。
有料道路小樽~余市間24Kmのルートは、札樽道の朝里インターから札幌寄りの約1.5km地点に新設のジャンクションから南西に分岐し、小樽市街を迂回して毛無山や天狗山の山側をトンネル構造等で抜け、伍助沢川沿いに進み、塩谷で一般道道小樽環状線と小樽西インターチェンジ(仮称)で連結。、国道5号線とJR函館線を眼下に、フルーツ街道に並行して、果樹園が広がる丘陵地帯を通過し、余市町登町で一般道道登余市停車場線に連結する余市インターチェンジ(仮称)までの24Km区間。
本路線は、黒松内を起点とする北海道横断自動車道路の一部で、札幌都市圏と観光資源豊富な積丹・ニセコ地域を結び、夏季に交通渋滞が頻発する国道5号線のバイパス機能を担う。
小樽~余市間24Kmの有料道路は、投資限度比率(当該区間の料金収入によって、管理費を支払った上で、建設費の何%が賄われるかを示すもの)が20%以上の29%と、採算性の良好区間として着工が認められた。
事業費は、コスト削減前の1,140億円から、78億円のコスト削減を図り、平成18年以降に1,062億円の巨額事業費を見込み、4月1日を目途に工事着工の予定となった。
小樽にとっても久し振りの大型事業で、市も「決まって本当に良かった」(山田小樽市長)と諸手を挙げて喜んでいる。