小樽市博物館(色内2)では、3月3日の桃の節句にちなみ、御殿になっているものや7段飾りの雛人形の展示を、2月11日(土)から3月4日(土)まで行っている。
3月3日の桃の節句は、雛人形を飾り、女の子の健康と幸せを祈る日。季節の変わり目で、体調を崩しやすい時期でもあるため、桃の節句に飾る人形には、子供の健康な成長を願う、温かい思いが込められているという。
同館は、江戸時代から明治末、昭和までの御殿になっている雛人形や7段飾り、どんぐり雛などを展示している。約5cmほどの小さなどんぐり雛では、残された宴の盛り上げ役である五人囃子(ごにんばやし)のみが展示されている。これは、江戸時代のもので、展示している中で一番古い。
昭和初期の陶器製豆びなでは、約3cmほどの陶器で作られた小さな内裏雛(だいりびな)、三人官女(さんにんかんじょ)、隋身(ずいじん)が飾られている。明治末に作られた御殿飾りは、「時代を感じる。御殿はすごくきっちり出来ていて、高価なものだったのではないだろうか」(同館)としている。
同館では、関連行事として2月26日(日)10:30~15:00に、第1展示室で、おひな様のお茶会を開催する。入館料のみで、抹茶とお菓子のサービスがある。子供用の着物が用意され、入館者各自持参のカメラで記念撮影や、雛人形の前でお手玉やおはじきなどで遊ぶことが出来る。入館料大人300円、高校生・70歳以上の市内在住者150円、小中学生無料。問合せ:33-2439 小樽市博物館。