2006(平成18)年度小樽市の一般会計予算などを審議する3月予算議会(第1回定例会)が、2月27日(月)13:00から開かれた。
本定例会の会期は、2月27日(月)から3月23日(木)までの25日間。3日(金)と6日(月)に会派代表質問、7日(火)一般質問、8日(水)から10日(金)と13日(月)から15日(水)予算特別委員会、16日(木)各常任委員会、17日(金)と20日(月)議員定数に関する特別委員会、23日(木)に本会議の日程となっている。
平成18年度小樽市一般会計予算をはじめ、小樽市病院事業会計予算などの予算25議案及び小樽市特別職に属する職員の給与の特例に関する条例案や、小樽交通記念館条例を廃止する条例案など17議案の計42議案が上程された。
本会議の冒頭の市長提案説明では、12月末に発生した市の元納税課職員による市税のネコババ事件に関し、「財政再建に取り組んでいる最中、あってはならない不祥事が起きたことは大変残念でなりません。市政運営の責任者として、深くお詫び申し上げますとともに、その責任を痛感しております」と陳謝した。(動画はOTV)
本定例会では、先の議会で空中分解となっていた議員定数削減を巡り、再び4減か2減かの論議が、市議会各会派間で行われることになった。
これは、27日(月)の本会議に、平成会・公明党が4減、自民党が2減のそれぞれ議員提案による、「小樽市議会議員定数条例の一部を改正する条例案」2件が上程されたことによる。
昨年12月の第4回定例会にも上程された「小樽市議会議員定数条例の一部を改正する条例案」では、4減の平成会(5)・公明党(5)・民主市民連合(4)と、2減の自民党(13)、削減に反対の共産党(5)に分かれ、4減と2減のどちらとも過半数を得ることが出来ず空中分解していた。
今回も、4議席の議員定数削減を目指す平成会(5)と公明党(5)の改正案に対し、自民党(13)は2議席の削減を主張する改正案を提出。議員削減に関する市議会本会議での第2ラウンドが再開されることになった。
自民党の前田清貴議員は、「この度の提案は平成15年に削減して以来、一度の選挙しか経ていないこともあり、急激な変化を避ける観点からも、小樽市議会の議員定数を昨年の4定終了後、再度、各界、各層の皆さんからのご意見をお伺いしました結果、改めて30名とする定数条例案を議員提案させて頂くことと致しました」と、再び2減を主張。(動画はOTV)
4議席削減案を提出した平成会(5)・公明党(5)の2会派連合から、森井秀明議員が、「自民党案の2減、議員数30名は論拠に欠けると言わざるを得ず、また共産党の主張である32名という現状維持は論外であります。人口との対比から考えても、また別な角度から見ても、議員を現状から減らすという考え方に行き着くのは当然であり、基準として28名という人数は、やはり適切な人数であると確信します」と、提案者を代表し4減を主張した。(動画はOTV)
昨年の第4回定例会で定数削減に猛反対した共産党(5)は、依然態度を変えず現状維持で、前回4議席削減に賛成した民主市民連合(4)は、4議席削減の共同提案者とはならなかったが、「前回に賛成しておいて180度態度を変えることはない」としている。
本会議を傍聴していた住吉町の主婦は、「自民党の根拠が分からない。なんで2議員削減の30名なのか。森井議員の4議席削減の28名の説明で根拠がなっていると思うが、他都市と比較するのも良いが、実際に小樽では何名が必要なのかが問題だと思う。議員が減っても市民は困らない、逆にもっと減らしても良いんじゃないだろうか」と話していた。
昨年に引き続き、議員定数の削減案が議題となった25日間の第1回定例会。市議会は「議員定数に関する特別委員会」を17日(金)と20日(月)の2日間設置しているが、本定例会で決着するか、再び空中分解するか、4減か2減か0減かに注目が集まることになる。
◎日程表