写真提供:小樽市消防本部 |
小樽市消防本部(仲谷正人消防長)に、新しい10tの大型水槽車と寄贈された消防ポンプ付のミニ消防車が仲間入りし、実戦配備についた。
2月28日(火)、新たに市消防本部に納入された10tの大型水槽車(10tタンク車)は、これまで使用していた現在のタンク車が、25年も経ち老朽化したため、約3,800万円をかけて購入した。
「大きくてパワーもあり、前の車よりも100馬力も大きい。消防活動に水源車としても使用出来るため、ドリームビーチなど消火栓が多く設置されていない場所での消防活動に有効だ。本当に心強い」(奈良信弥警防係長)という。10,520ccもあり、ポンプが6つも車体にあり、夜間の消火活動対策として照明も装備されている。市消防本部が仕組みなどを勉強し、3月1日(水)の午後から運転を開始し、実戦配備につく。
2月23日(木)には、市消防本部に初めて、軽自動車ながら全自動小型動力消防ポンプ付のめんこい真っ赤なミニ消防車が寄贈された。寄贈したのは社団法人日本損害保険協会で、これまで1984(昭和59)年に科学消防車、1994(平成6)年に水槽付ポンプ自動車を、市消防本部に寄贈してきた。
このめんこいミニ消防車は、300万円相当で、ダイハツハイゼットを改良した軽自動車。総排気量659cc、4輪駆動の乗車定員は4名。軽自動車ながら、1分間に約800リットルの放水が可能。装備は、ホース・はしご・消火器(別途)・電動リフト・スピーカーなど。23日(木)に寄贈されて、すぐに蘭島・忍路地区に配置された。同地区を管轄する小樽市消防団第18分団が、消防や広報活動に使用する。
各市町村でも「欲しい」との要望が多いが、「小樽市内は山や坂が多いことや道の狭さなどのため、寄贈されたのではないだろうか。蘭島・忍路地区は、道が特に狭いから大きな消防車では対応出来ないところが多いため、とても有効的だ。大変うれしい」(村岡典久主幹)と喜んでいる。
同消防団では、今までの消防活動などでマイカーが使用されいたが、「『消防車があるからやるか』という気になってもらえるのではないだろうか」とし、活動範囲も広がり、消防力の強化に繋がるという。
ミニ消防車で小さなところへ、大型消防車で大きな火災に対処する2台の新しい消防車に期待が高まる。