1月最後の日曜日となった29日、小樽市内の港町ふ頭に、札幌からの釣り客が集まった。1人で来る人やグループで来る人などが、体をブルブル震わせながら、チカとの戦いに悪戦苦闘。
真冬の港でのチカ釣りとあって、何重にも着込んだ釣り客が、1人何本もの竿から釣り糸を垂らしていた。チカ釣りは、一年中楽しむことが出来るのだが、気まぐれな魚で、釣れる時と釣れない時の差が大きい。場所によっても大きく違いがあり、港町ふ頭に来ていた釣り客も「今日は釣れないな」と、何回もえさのサビキを海に放り投げていた。
中でも、50匹を超えるチカを釣っていた釣り客は「今日はだめだよ。いつもだったら200匹くらい釣れるんだよ。9:30から来ているのに、たったのこれだけだもん」と、ため息をついていた。他の釣り客は「寒いね。いつもは高島の方に行くんだけどさ、雪捨て場になってるでしょ。だからここに来たんだ。まだ10匹しか釣れてない」と、懸命にえさ付けに精を出していた。
チカは、から揚げにするとおいしく食べることが出来るが、釣り客の中には、「まだ家にたくさんあるんだ。今日はから揚げかな、フライかてんぷらかな」と話していた。
1月29日(日)の最低気温は-1.9℃と比較的落ち着いた天候となったが、真冬の港は、寒風が冷たく吹き、釣り客を苦しめていた。