白い空手着をつけ、大雪の小樽市内を裸足で駆け回る子供たちの威勢の良い掛け声が、1月22日(日)14:00から行われた勧仁塾(山村弘一首席師範)の約120名の塾生から、寒さに凍てつく小樽市街に響き渡った。
この「雪中ランニング」は、勧仁塾が行っている年の初めの寒稽古の恒例行事で、今年で31回目を迎えた。
サンモール一番街に、裸足で集まった小さな塾生たちは、「はいっ!はいっ!」と大きな掛け声を出し、手足を突き出しての準備稽古。素足や身体に伝わるあまりの冷たさに、途中で泣き出してしまう子もいたが、元気に「ファイト、ファイト」と声を上げ、雪の積もった市内に走り出して行った。
山村首席師範は、「最近は女の子が強いんですよ。今回はちっちゃな女の子が最後まで走りましたからね。寒さを我慢して走った塾生らは『今年一年がんばろう』と自信がつくと思います」と話した。
見に来ていたお母さんたちは、「初めは自分の子の裸足を見てかわいそうに思った。今でもちっちゃい子を見ると、かわいそうに思います」と同情しながら、カメラを片手に子供たちの姿を写していた。
市内は大寒の季節に入り大きなツララが軒先に見られる中での「雪中ランニング」に、見ている市民から拍手や声援が飛んでいた。