小樽市民の台所に近海で水揚げされる魚を供給する、小樽市公設水産地方卸売市場(高島1)で、1月6日(金)5:00から初せり式が行われた。
まだ.明けやらぬ早朝の場内には、昨年の暮からのシケが続きで、この日のために用意された冷凍保存のアサバガレイやナメタガレイなど45箱が並んだ。
小樽機船漁業協同組合の佐藤竹榮組合長が、「これからも水産資源を大切に、安心、安全はもとより、無駄のない利用を心掛けていきたい。今後の課題となっている地産地消の範囲拡大を目指していきたい」と挨拶。市場関係者の威勢の良い三本締めが、早朝の場内に響き、卸売市場の2006年が始動した。
式の後、集まった約40名の組合員を前に、用意されたカレイを囲み、2006年の初せりが開始された。関係者の中には、「暮からずっとシケていて、5日にやっと船が出せたんですよ」と、続くシケを嘆く人もいた。初せりはものの10分で終了した。
年末年始に悪天候が続く小樽市内、漁業への影響は大きく、市内の各市場に品物が揃うのはまだ先になりそうだ。