小樽分子模型の会の斉藤一郎さんが、1月13日(金)10:00~12:00と13:00~16:00の2回、いなきたコミュニケーションセンター(稲穂5)で、「発泡スチロール球で分子模型を作ろうin小樽 」を開催した。
斉藤さんは「『読み・書き・計算・原子模型』が、もっといろいろな人々の基礎学力になってほしい」と、自分で時間のある時に、発泡スチロール球にペンキを塗って、分子模型をつくる過程を写真で記録して、作り方を説明した資料を用意。
13日(金)の学習会には、26人の小学生や市内の小学校の教師などが参加した。斉藤さんが作った資料を見ながら、色を塗った発砲スチロール球、電熱線カッター、孔定規、角度定規、木工ボンドや電源装置を四苦八苦しながら使って、水やエタノールなどの様々な分子を作り上げていった。簡単に作り上げて、違う物を作成をする子供や、うまく出来ないで頭をひねる子供たちもいた。
幸の野村知夏(12)ちゃんとさつき(9)ちゃんは「おもしろいです。丸い発泡スチロールを切ったりするのが楽しい。少し理科が好きになった」と、2人で相談して模型作りに熱中していた。市内の高島小学校の渡辺真紀子(40)教諭は「記号や文章だけでは分かりづらいことを、このような模型で伝えると、子供たちがすぐ分かってくれる。『あ~そっか』などと自然に分かってくれるので授業に有効です」と話していた。
斉藤さんは「1人も参加者がいなかったこともあるけど、こんなに集まってくれてうれしい。勉強は無理矢理するのではなく、楽しんですることが大事」と、笑顔で参加者たちに教えていた。
参加した子供たちは、いきいきとした表情で、次々に分子を作っていた。大学のセンター試験や高校入試などが近くなり、眉間にしわをよせて勉強する学生たちもいるが、工夫された教材で、笑顔で楽しく勉強する子供たちもいる。