小樽が舞台の切ないラブストーリー「最終兵器彼女」が、28日(土)から全国とともに、ワーナー・マイカル・シネマズ小樽(築港)でもロードショーされた。350万部を突破した超人気コミックの映画化で、小樽が舞台とあって、多くのファンが駆けつけると思われていたが、初日はなんと、たったの入館者54名と切ないストーリーの始まりとなった。
「サイカノ」は、2000年から2001年まで、「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館)で連載された、北海道出身高橋しんの人気コミックが原作。普通の高校生の純粋なラブストーリーに、SF的な世界観がミックスされ、連載当初から圧倒的な支持を得て、単行本全7巻、350万部を突破した超人気作。
1月28日(土)の初日は、同映画館では3回上映して、総入館者数54名という結果になった。1回平均で18名が、165席ある6番スクリーンに、“切なく”座ったことになる。
コミックスの中で舞台となった小樽では、昨年5月から6月にかけて、市内各所、小樽工業高校、小樽商業高校、旭展望台などでロケが行われた。このため、同映画館の佐藤絵理マネージャーは、「漫画が売れているし、小樽や札幌など馴染みのある地元がロケ地となっているから、『あ、あれっ、あそこ』などと関心があって、もっと入館者が来ると思った。昨日の天気のせいなのかな。期待はずれです」と、肩を落としていた。
同映画館では、2月3日(金)までは同じスケジュールを予定し、1ヶ月間上映する。高校生が主人公とあって、同じ高校生や学生をターゲットにしている。「平日の学校帰りに寄ってくれれば」と切なく期待する。