1月30日(月)、真冬日のマイナス気温からプラス気温へと比較的暖かくなり、屋根の上に重たく積もった雪が、市内各所で落雪を起し、119番の救急・救助出動要請が3件もあった。
小樽市消防本部は、建物の屋根からの落雪で、1月中に13件もの救急・救助出動をしている。1月30日(月)では、最高気温プラス2.7℃を記録するほど、真冬としては比較的暖かい1日となったため、3件もの落雪119番があり、色内・花園・オタモイへ出動した。
今冬の大雪で、民家をはじめ施設など沢山の建物の屋根に、1mを超える雪がこんもりと積もっている。市消防本部によると、119番で、落雪による通報を受けた際に、「人が確認出来ても、出来なくても、落雪事故として対応し、消防車4台は必ず向かうことにしている」という。このため、市内に消防車のサイレンが鳴り響き、火事かと聞き惑う市民も多い。
1月30日(月)の3件の出動では、人的被害は、オタモイにある中央バス倉庫からの落雪で、屋根の下で作業をしていた人が軽い怪我をした1件のみで、他には人的被害はなかった。
今冬は大雪のため、暖かい日には、市消防本部の各管轄署などで、「こちらは消防本部です。本日は暖気となっておりますので、屋根からの落雪にご注意下さい」と広報活動を行い、「今年は雪が多いので、雪が落ちてくるのは分かっている。このため、上を見ながら歩くという訳にはいかないが、十分注意をしながら歩いてほしい」(市消防本部警防課)と呼び掛けている。
2005年の同時期1月中には、落雪による消防の出動はなかったが、大雪の今年はすでに13件を数えている。毎年、雪解け時期には落雪事故が頻繁に起こるが、今年は1月にも多発している。今冬は雪が多いだけに、出動の確率はもっと高くなると、消防本部では予想している。