小樽市の人口減少が止まらない。小樽市住民基本台帳による2005(平成17)の人口動態は、この12年間の統計で、最高の2,129人が減少していることが分った。
2005(平成17)12月現在の小樽市の人口は、143,031人(男65,374人・女77,657人)。1年間の死亡数1,746人に対し、出生数756人で、自然動態でマイナス990人と大幅な減少となっている。転入4,201人に対し、転出5,340人と社会動態でもマイナス1,139人と大幅減を記録した。自然・社会動態の合計2,129人の人口減は、この12年間でともに最大減少となった。
人口減が2,000の大台を記録したのも初めてで、一向に人口減少が止まらず、小樽の衰退に年々拍車がかかっている。
人口年齢構成は、0~14才までの年少人口は、15,077人で10.54%、15~64才の生産年令人口は、89,168人で62.34%、65~90才以上の老年人口は、38786人の27.12%となっている。市民の3人に1人が65歳以上の老人となっており、子供は市民10人に1人の割合で、子供が少ない少子高齢化がますます進展している。
小樽市では、年々減り続ける人口に歯止めをかけようと、新婚さんに定住を呼びかける「小樽市若年者定住促進家賃補助制度」や、団塊世代に移住を勧める「小樽市への移住を応援します」などを実施している。しかし、年々拡大する人口減は、市の予想をはるかに超えており、これに対する具体策が追いつかない状況となっている。
消え行く小樽市民を振り返らせ、定住・移住希望者に魅力ある都市と認識させる具体策の提示が求められている。