平年の2倍を超す積雪で迎えた大晦日。旧年と新年とが交錯する零時を迎え、市内の各寺から一斉にゴーンと「除夜の鐘」が、雪に覆われた市街に鳴り響いた。
1年の最後を締めくくる大晦日には、108の除夜の鐘をつき、この鐘の音を心静かに聞き、ゆく年1年の反省をし煩悩を取り除き、清浄な心身で来る年の新年を迎えようと、市内の梵鐘の在る寺に、市民が雪を踏みしめて、列を作って除夜の鐘をつきに訪れていた。
長く余韻を引いて鳴り渡る除夜の鐘。暗いニュースの多かった2005年の小樽を吹き飛ばし、2006年の小樽の新しい年が、明るいニュースで包まれることを期待して、鐘の音が市街に鳴り響いていった。