大シケの日本海に、目印となる光を灯す日和山灯台。小樽海上保安部(港町5)は、年末に向けて12月20日(火)10:30、同灯台の総点検を行った。
強い波が打ち寄せる市内祝津の高島岬に建つ同灯台は、1883(明治16)年10月に木造で建てられ、1953(昭和28)年に現在の赤と白のしま模様の建物となった。小樽沖を往来する船舶の航路の安全のために光を灯し続ける、北海道で2番目に古い灯台。
11万カンテラの光の強さで19海里(約35km)まで届く。40cmのレンズにはハロゲン電球500Wで、20秒ごとに2回閃光する。光を発するほか、霧や雪などで視界が悪い時に、「ポーッ」という音で位置を知らせる霧信号もある。
点検は灯台の「灯台制御盤」、「レンズ」、「霧探知機装置」などの各装備を入念にチェック。同灯台の総点検に立ち会った高橋努小樽海上保安部長は、「年末年始でフェリーの乗客などが増加してきている。漁船も出港する。事故がないように、船の安全な航路確保のために点検を続けていきます」と語った。