神棚や玄関・車に飾るしめ縄づくりの講習が、おたる自然の村のスタッフにより、からまつ公園運営ハウス(最上2)で、12月17日(土)13:00から開かれた。
「新年も何事もなく、平穏でいられるように」と、願いを込めて飾るお正月のしめ飾り。17日(土)と18日(日)の2日間で講習は行われ、15人が参加。初日では、スゲを両手で合わせて紐にしていく、基本の作業からはじめ、難しいしめ縄の元になる車じめまで行った。参加者たちは、全身を使って作るしめ縄に四苦八苦。講師のおたる自然の村・工藤正司指導課長の手本と同じく出来るように挑戦していた。
工藤講師は「最初は難しいけど、慣れですよ。今日の基本を覚えちゃわないと、18日の本格的な玉じめやごぼうじめ、玄関飾りは大変ですからね」と、うまく出来ない参加者には、目の前で出来るまで指導していた。
何本もまとめたスゲを左足で押さえ、両手で交互にねじり、その束を右足で押さえて、また両手を使う。両足・両手の全身を使うこの講習では、あまりにも大変で2日目には筋肉痛になる人もいるという。中には、夫婦で「あっちひっぱって、こっちひっぱって」と協力して作る人もいて、大変さを物語っていた。
大浦律子さん(54・花園)は、今年で参加6年目になるという。「毎年参加して、自分で作った飾りをお正月に飾れるのが、すごくうれしいの。本当に楽しいんですよ。息子や娘にもあげてるんです」と、孫のたつきくん(7)「楽しい。でもちょっと痛い」と一緒に参加していた。
木皿利雄さん(82・富岡)は「輪じめには、こんぶをかけるんですよ。喜ぶ(よろこんぶ)と縁起をかつぐんです。正月になったら、家に来る人に『俺が作ったんだ』って自慢するんですよ」と、輪じめづくりを早くに終わらせ、2個目を作り始めていた。
この講習は人気があり、応募者も溢れてしまうほどで、出張講習も行っているという。この自然のものを使った伝統文化を大切にしてもらい、少しでも多くの人に体験してもらえればと話す。18日は10:00~15:00で、本格的なしめ縄づくりが始まる。問合せは0134-25-1701おたる自然の村まで。