「景観審議会」 特別景観形成地区の見直しを市長に答申!


 平成17年度「第1回小樽の歴史と自然を生かしたまちづくり景観審議会」が、12月6日(火)13:00から、消防庁舎6階講堂(花園2)で開かれた。
 この審議会(飯田勝幸会長)には、13名の委員が集まった。市まちづくり推進課により、「特別景観形成地区の指定区域の検討並びに指定区域の地区景観形成計画および地区景観形成基準の答申について」の説明がなされた。「従来の特別景観形成地区指定区域約79.3haに、新たに約52.3haを加え、合計約131.6haとすることにした。範囲拡大の他、高さやデザインなども地区により規制することになっている」と詳しく説明された。
 この後、市は、特別景観形成地区の範囲拡大について、10月31日から9日間にわたって18回開催した、住民説明会の結果について説明。「9日間で18回行った住民説明会には、183名の指定予定地区内の住民や地権者が来てくれました。大きな反対はなかったが、『規制はわずらわしい』、『ミニ札幌のようにはしてほしくない』、『今ある家はどうなるの?罰則はあるのか?』という様々な意見を頂戴しました」と述べた。
 審議会の委員からは、「市民に分かりやすい指定となっていると思う」、「小樽の玄関の小樽駅の中央通りはなんとか出来ないのか?」、「これからどんな小樽らしい街並みにしていくのかビジョンを作ってほしい」、「市民に知らせるために広報だけではなく、チラシなどを配布してはどうだろうか」といった意見があった。
 審議の結果、「特別景観形成地区の見直しについて」の範囲拡大、新たな規制する答申書を、山田勝麿小樽市長に提出することが決まった。
 このほか、「小樽市都市景観賞の選考結果について」は、選考基準に満たすものはなかった。「歴史的建造物の動きについて」は、旧板谷邸を6月10日に指定歴史的建造物に登録、旧黒瀬病院の再利用者が決まったなどと報告された。
 審議会は14:00に閉会。飯田会長から山田市長へ答申書が、14:30に市長応接室で提出された。飯田会長は「古い歴史的なものは守る。しかし、新しく発展させなければいけない所は発展させる。ハッキリ分けて、メリハリをつけるべき」
 山田市長は「小樽の歴史的景観をどうするか、この答申書をよく読んで考えていかなければいけない。小樽の財産を守る責務がある」と、現在開会中の第4回定例会で報告すると述べた。