クリスマスイブを迎えた12月24日(土)。「クリスマスはやっぱりなるとの若鶏でしょ」と小樽市民が、「若鶏時代なると本店」(稲穂3)に一斉に駆けつけている。12月23日(金)、24日(土)、25日(日)には、今年の若鶏のから揚げの予約がなんと6,000羽を超えた。24日(土)は、ピークのイブとあって同店は目の回る大忙しさで懸命に揚げ続ける。
例年のクリスマスシーズンでは、若鶏のから揚げの予約は2,000~3,000羽だという。しかし、「今年は異常だよ」と、今年度の予約数は6,000羽を超える凄まじさだ。
揚げても揚げても減らない鳥の数。同店のスタッフは、夜中の2時から立ちっぱなしで作業を続けている。今年の予約が溢れているのは、地方発送の予約が多いからという。地元の人が約6割で、5割が市外や道外だという。特に多いのは、東京や千葉からの注文。
同店は、若鶏の半身をそのまま揚げていて、あっさりとした塩味で、外はパリッと中はふっくら。「変わらない小樽の味」と小樽人に愛され続けている。「小さい頃からクリスマスになると、ここのから揚げなのよ。おじさんがよく買ってくれたの。今度は、わたしが子どもたちに買ってあげているのよ」と、遠くからも買いに来る客が大勢いる。
富岡の小池睦子さん(64)は「毎年、買いに来ますよ。孫たちも大好きですし、私は小樽に来てから20年買い続けてます」と袋を両手に持ち、クリスマスパーティーの支度に追われていた。
なるとの若鶏から揚げは大900円、中850円。