最大瞬間風速20mを超え、小樽市内を29日夜吹き荒れた暴風雨で、市内築港のウィングベイ小樽で点灯中のビッグツリーが、折れ下がる無残な姿となり、関係者を慌てさせている。
ウィングベイ小樽で点灯していたクリスマスツリーは、樹齢60年、高さ21mのクロエゾマツを使った道内最大級のビッグツリー。約4万個の電球で冬の夜空を明るく照らし、来場者の人気を博していた。
この21mのビッグツリーが、29日19:00頃に、吹き荒れる強風で上から約3分の1(約7m)が、ポッキリと折れ垂れ下がった。まだ、幹にはついているものの、いつ落ちるか不安定で危険な状態となり、同ツリーを管理する(株)小樽ベイシティ開発では、周囲を立入禁止にするとともに、点灯を同時刻から中止することにした。
このため、30日(水)のビッグツリーは点灯されず、管理会社では、どのように補修しいつから点灯を再開するかの前後策に追われている。同ツリーは、日高町から寄贈されたもので、11月19日に贈呈式と点灯式を行ない、以来、庭園で約4万個の電球を煌かせていた。
なお、このビッグツリーが折れたことを受け、「小樽ロングクリスマス2005」で運河プラザ前に設置を予定していた、7.5mのクリスマスツリー(イルミネーションツリー)の安全確保が困難だとして、設置を見送り、取り止めることになるなど、市内に吹き荒れた強風の影響が、思わぬところにも波及している。