静屋通りにある日本蕎麦店「籔半」(稲穂2)で、一杯やりながら落語を楽しむ「明朝そばと落語の会」の昼の部が、17日(木)14:00から開かれた。
昨年17年ぶりに復活したこの落語の会。今回は昼夜2回の口演。演目は「紙入」と「厩火事」の二席。演じるのは、今年は9月から本格的な稽古を始めた、市内の人形店主人「竜之家明朝」。素人だけれど、玄人並みの腕前で、店内を埋めた観客から、大きな拍手が送られた。「大衆芸能だった落語が、今では伝統芸能としか見られなくなった。少し寂しい。しかし、お客さんがたくさん来て、笑ってくれたら練習したかいあったなと思う」と話す。
話の中休みには、同店の樋口板長の横で、No2の斉藤健太郎さんが初めて打った「かぼちゃ切りそば」が供され、参加者は舌鼓を打って、「後味が甘いんです」などと黄色い蕎麦を楽しんでいた。
昼の部には53名が集まった。2回目の人や初めての人、落語を聞くことが初めての人もいた。会場の人は「初めて落語を聞きました。テレビでは知っていたが、生だと違いますね。本当に楽しい。蕎麦もおいしい。2席目も楽しみ」と黄色いお蕎麦をズルズル音をたてながら食べて、落語で笑って消費した体力を取り戻していた。
夜の部も19:00から開催され、「かぼちゃ切りそば」と明朝落語が好評を博していた。