地権者テナントが集まり、旧丸井今井小樽店跡に出店! 


 10月23日に創業115年の歴史に幕を閉じた、丸井今井小樽店跡の一部に、これまでテナント出店していた地権者らが中心となって、新しく約30店舗を集めて「小樽サンモール・ネオ」を11月18日10:00にオープンした。
 「小樽サンモール・ネオ」は、丸井今井小樽店に出店していた地権者・テナントが集まり、同ビルの地下1階と1階の2フロアーを使用しての暫定営業としてのオープン。地下1階には、食料品・雑貨を中心に17店舗、1階にファッション・化粧品・薬局など13店舗が集まった。しかし、地下1階の食料品売場には、青果・精肉・豆腐店などがあるものの魚店が入っておらず、日常の買物をするには、いまいちの部分も残っている。
 18日10:00からのオープニングセレモニーには、山田勝麿小樽市長が「この先、大変なこともありますが、市民やたくさんの人たちで、丸井さん以上に支えていけたらと思っています」。小樽商工会議所・鎌田力会頭も 「市民の皆様、たくさんの方々の暖かいご支援をよろしくお願いします」と集まった150人の買物客に、新店舗の利用を呼びかけた。
 同ビル正面玄関上にあった金文字のmarui imaiのロゴ跡には、青文字でOTARU SUNMALL NEOと看板が書き換えられた。テープカットの後、約一ヶ月ぶりに約150名の買物客が、看板が変わったこの玄関をくぐった。
 買い物客らには、紅白の餅が300個配られた。「このぐらい店が揃っていれば良いと思います。入ってみて、びっくりしました。日用品が買うことが出来るので、また、便利になります」(幸・辻ツエさん)、「小樽の中心街なのに寂れるのは困る。小樽の活性化のために、暫定営業はうれしい」(緑・宮沢光弥さん)と話した。
 高田嗣久小樽サンモール・ネオ・テナント会代表は「いい街作りをしていきたい。これからスタートです。ホップ・ステップ・ジャンプと進んでいきたい」と先行きの不安を抱えながらも開店を迎え安堵していた。
 「小樽サンモール・ネオ」のオープンを記念し、11月18日(金)から12月3日(土)まで、サンモール1番街商店街は「オープン協賛セール」を行っている。道内有名温泉1泊2日ペアなどの豪華景品が用意されている。
 バブル期に、約30億円をかけたこのファッションビルの1階と地下1階部分は、かろうじて埋まったものの、キーテナントとなる核店舗は、現在も決まらず、2階から7階までの広大なフロアは、空きスペースのまま残っている。通路で繋がっている別館(アネックス館)も空いたままで、同ビルの先行きは、まだまだ不透明なままだ。
 市内の中心商店街の衰退を示す、丸井今井小樽店の撤退後の暫定営業が、いま一度買物客を取り戻せるか、今後の課題も多い。
 1階、岩永時計店、エム&エム(衣類)、オーダーサロン小田(洋品)、サムシングショップ(ジーンズ)、23区組曲ショップ(衣類)、サンフレックス(カバン)、すずらん薬局(化粧品・薬局)、メガネのタカダ、タカダ補聴器、ダジュール(ブティック)、貴彦(小物)、ビビ(ブライダル)、ル・レヨン(衣類)などのファッション・化粧品・薬局店。
 地下1階、auコーナー(携帯ショップ)、揚げ達(揚げ物)、小樽茶屋(だんご)、かま栄(かまぼこ)、木野商事(菓子)、喫茶京橋、キングコーヒー、食品スズラン、斉藤商店(シューマイ)、柴田青果店、祝津霊園、千秋庵(菓子)、竹生園茶補、農協精肉、豆腐のめぐろ、花の山城屋、雑貨スズランなどの食料品や雑貨店。
 近日に、パンショップ、中華点心イートンショップの2店舗がオープンする予定。

 ◎関連記事