“小樽の海の潮騒に 波路を分けんいざ共に”と校歌に刻まれ、小樽の海を見下ろす若竹台にあり「樽水」として知られる「北海道小樽水産高等学校」(若竹町9・谷口潤一郎校長)が、一世紀の年輪を重ね、10月8日13:00から「創立100周年記念式典」を行った。
同校は、1905(明治38)年に、北海道庁水産学校として札幌市に創立。1907(明治40)年に現在地に移り、創立以来、100年間、卒業生約8,800人以上を各界に輩出している。
2003(平成15)年には新校舎が完成。海洋漁業科・水産食品科・栽培漁業科・情報通信科の4科があり、約450名の生徒が学んでいる。実習船「若竹丸」での遠洋航海や缶詰の製造販売などで、小樽の海と街に繋がっている。
式典には、全校生徒約450名含む計800名の関係者が、体育館に集まり100年の足跡を祝った。功労者や永年勤続者の表彰も行われた。
谷口校長は、「水産の100年の歴史は、生徒、保護者、同窓各位らの関係者が、母校を愛して頂いた足跡であります。そして、先輩や関係者の汗と努力によって、現在の本校があることを生徒らに感謝してもらいたい。これからも、生徒たちがすばらしい成長をしていってほしい」と、生徒たちを激励した。
校庭の一角には、創立100周年記念事業として、明治・大正の文化人として知られた作詞者「福本日南」が、校歌を唯一同校に作詞し、“小樽の海の潮騒に 波路を分けんいざ共に”と刻まれた校歌碑が建立された。
また、この記念事業を機に、約98年前から前庭に置かれている三角岩に、『自重をもって精神とせよ』の言葉を刻み記念碑とした。