小樽市堺町の臨港線沿いにあったカニ料理店の「かに倶楽部」(堺町3)が閉店し、その後に、札幌の回転寿司店が進出することになった。
新しく回転寿司店をオープンするのは、札幌と石狩で回転寿し「和楽」を運営するエスアンドエス株式会社(札幌市東区)。同社の札幌本店、石狩店に次ぐ3号店として、小樽運河沿いの旧かに倶楽部の石造り倉庫を利用する。
現在、同倉庫は回転寿司店に急ピッチで改装中。8月末に閉店した「かに倶楽部」の建物を、これまでの造りから和風造りへと変えている。札幌で展開する回転寿し「和楽」が、3号店として10月10日前後にオープンの予定。
回転寿し「和楽」の札幌本店は、昨年、雑誌「じゃらん」にも取り上げられ、回転寿司の総合1位となった人気店。同店では、その日の活もの、生ものが常時20種類用意され、機械を使わず寿司職人の手で握り、普通の寿司店に近い回転寿司店としている。「お寿司、魚の街として知られる小樽で、舌が肥え、味にうるさい小樽人にも支持されるような店を作りたい。1日1,000人の来客を予想している」(エスアンドエス株式会社・中本雪人外食部長)と、オープンを前に気合が入る。
市内に次第に増える回転寿司店が、一般的に高いといわれる小樽の寿司店街へ、次第に影響を及ぼすことになりそうだ。