小樽交通記念館(手宮1)では、寄贈資料展「古代から現代へ~帆船模型展」が、9月1日(木)から25日(日)まで開催されていた。
この帆船模型展は、「札幌手作り帆船の会」代表の栗林弘三郎氏が、長年にわたり制作した帆船模型を、ゆかりのある海の街に譲渡しようと希望があり、小樽の交通記念館に寄贈されることになった。
大航海時代、機械動力にたよらず、自然の風の力だけを利用し、世界を切り開いた帆船に魅かれた栗林氏が、一隻あたり約1年をかけて作り上げた労作だ。「古代エジプトのパピルス葦船」から始まり、新大陸発見で活躍のコロンブスの「サンタ・マリア号」や伊達政宗が造った「スペインのガレオン船」、最後の快速帆船「カティーサーク」、現在も活躍する「日本丸」など、歴史的な有名帆船が縮尺1/24~1/98で、交通記念館中央展示館エントランスホールに並べられていた。
そのほとんどの模型15点が記念館入りし、また同氏の調査した歴史的背景を解説したパネルも並び、帆船の歩みが模型を通じて解るようになっていた。同館では、9月25日以降は、館内休憩所に「栗林コーナー」を常設して、この寄贈模型を観覧してもらうことにしている。
この精密に再現されたミニチュアの見事な造りを、見る機会が無かった視聴者に、ネットの帆船模型展として提供する。栗林氏の長年にわたる見事な帆船模型作品をネット上でご覧ください。