今年で4回目を迎える「第4回海校祭」が、9月3日(土)9:30から国立小樽海上技術学校(桜3)で開催された。
「海校祭」は、例年7月の「海の日」にちなんで行われてきた、同校の学園祭。練習船「はりうす」による小樽港を巡る体験乗船や、校内でのステージ発表・操船シミュレーター体験・ロープ結び実技体験の他、出店・フリーマーケット・写真展示・喫茶・ゲームコーナーなど、8つのイベントが用意された。
練習船「はりうす」による体験乗船では、小樽港内をぐるっと巡り、赤白の灯台を通過し港外へ出た。赤白の灯台を通過する際に、大型フェリーの出発と出会い、乗船者たちはその巨大さに驚いていた。
実際に、船のハンドルを握った子供たちは、「操縦楽しかった。最初は緊張したけど、もう大丈夫」(大橋俊介くん9才・登別)、「船に乗ることも操縦も初めてで緊張した。車のハンドルで遊んだことはあるけど、全然違った」(菊地大介くん7才と友介くん5才・札幌)と、操縦体験を楽しんでいた。
ステージ発表では、生徒と先生が少し恥ずかしそうにダンスを披露したり、生徒が本格的にドラム、ギター、ベースで生演奏し、会場を笑いと歓声で包んだ。お昼になると、出店も忙しくなり、生徒たちは煙にまみれ、慣れない手つきで、たこ焼きや焼鳥などを懸命に作っていた。教室内では、授業で学んだ「ロープ結び」を、少し自慢気に父母や友達などに教えたり、家族たちが操船シミュレーターに熱中していた。
札幌から会場に足を運んだ家族は、「他の高校とは違って、規模が小さいけど全部を見て回れる。輪投げゲームがあったり、大人から子供まで参加して楽しめるイベントがあるから良い」と、生徒と一緒に興じていた。
「全校生徒102名という小人数だが、地域の人たちに助けてもらって今日を迎えられた。去年は雨だったが、今年は雨も降らないので良かった。昨年、今年と、どんどんレベルアップしてきている。笑顔でやって、良い思い出になればいい。今年も1日だけの海校祭だから、いままでやったことを全部出したい」(豊川雄大・生徒会長・3年)と、忙しそうに走り回っていた。
「彼らもこれから船に乗り、チームワークを必要とする。こういう行事で協力し合ってひとつのものを作り上げ、成長していってほしい」(古府隆教頭)と、海の生徒たちの成長する姿を見つめていた。
◎小樽海上技術学校HP