8月最後の日曜日となった28日は、絶好の快晴となった。気温も上がり、農作業にも快適な日和となり、市民体験農園収穫まつりが行われた、小樽市内塩谷伍助沢の家族農園には、多くの愛好者が集まった。
21年目を迎えた市民体験農園は、約5haある農園を292区画に分け、133世帯の家族が農作業を楽しんでいる。小樽市が、「農業に関心がある人に土を使って、もっと親しんでもらいたい。市街に住んでる人にも土に親しんでもらい、体験してもらいたい」(土屋彦事務局長)と、毎年参加者を募集しているが、人気が高く、いつも満杯になる。
8月28日(日)10:00から行われた、市民体験農園収穫まつりでは、この農園の参加者たちが苦労して育てた、トマト、キュウリ、トウモロコシ、大根などの野菜類や、スイカ、花などを持ち寄っての品評会が開かれた。
品評会には、30世帯が参加し、それぞれの参加者たちの作物を見比べたり、参考にしながらの体験談に花を咲かせた。この品評会に7年も参加している木戸稔雄さんは、「品評会は自分らの励み。みんなよく作っている」と感心する。
「今年、初めて家族農園に参加した。他の家族が作ったもの見ると参考になる。頂く種が良いから、ジャガイモが大きくできた」(奥沢・佐藤周二さん)と喜んでいた。
「仕事で農村地に行くことがあり、農業のことは知っているけれど、始めて自分でするから、無心で雑草をむしってます。自分でする達成感もあるから、トマトや作物がおいしい。体がついてくれば、来年も参加して、品評会に出してみたい」(河野隆さん)と意欲を燃やす。
この農園で収穫した作物は、参加者の8月最後の日曜日の食卓に並び、家族団欒に一役を担うことになった。