海を渡った小樽産“まんじゅう”が、中国市場で健闘。注文も倍増する勢いで、小樽産品の海外進出にも弾みがつき始めた。
昨年11月24日から30日まで、香港そごうで開かれた「北海道小樽フェア」。このフェアがきっかけになり、今年の春に“小樽運河まんじゅう”等の菓子類を販売する、北海道宝株式会社に、香港そごうへの出品が持ち掛けられた。
同社では、これに応じ英文表示の添付シールなどの準備を経て、今年6月に香港そごうへ初出荷を行った。(右の写真は香港そごうの小樽運河まんじゅうのブース)
「Canal Manju」(運河饅頭)、「Canal Senbei」(運河煎餅)、「Canal Otaru Yaki」(運河小樽焼)、「Canal Caramel」(運河キャラメル)など、小樽運河にちなんだネーミングの商品など16種類70万円分がコンテナで海を渡った。
この製品が香港そごうの菓子売場のブースで販売されると、香港人にも好評で、第1回の7月販売分を完売した。7月末には追加オーダーが入り、倍増の140万円分が9月に販売されることになった。また11月にはフェアもあり、さらに出荷額が増えると同社では見ている。
初の海外進出を果たした北海道宝(株)の井村守宏専務は、「海外での販売は、賞味期限の問題もあり難しいと思っていたが、香港そごうがブースを設けてくれて、1回出品してくれとの話で、英文シールなどを用意し出荷した。6月の1回目の出荷が好評で7月末には前回の倍増のオーダーが入った。現在は、もちろん利益にはならないが、当社の製品が宣伝出来るのがありがたい。同じアジアでもうちの菓子がうまいと言われ、香港でも日本の味があうのかと思っている。小樽運河のネーミング商品が多く、今後はリピーターを獲得して定番商品になってくれればと期待している」と、今後の展開にも意欲を燃やす。
「11月のフェアでは香港そごうに挨拶に行くが、ハッピ姿での販売も頼まれているが、何せ言葉が判らないのが困る」と、自ら香港へ出向き、ハッピ姿での販売も予定しているという。